歯が白く綺麗になった。嬉しいですよね。
しかし皆さんが本当に求めている事は、歯が白く綺麗になると言うことだけでしょうか?
昨今では美容整形歯科や歯科治療の本質を理解せず、吉野家の牛丼のように早く、安く、上手い?と言うような治療が散乱しています。
この前も当院にCMでも有名な某美容形成外科で前歯の審美歯科治療を2年前に受けたと言う患者が来院されました。
拝見させて頂いたところ、被せ物をした全部の歯から歯肉の炎症を認めました。一生懸命磨いても歯肉が全然良くならない嘆いておりました。
このようなケースは歯と歯肉と骨の関係を理解していない歯科医に治療を受けるとよくあるケースです。
歯周環境を学術的に整備して被せ物をすることにより治療は半年から1年ほど長くなりますが、その後に嘆く事はなくなります。
実際の症例を載せますのでお時間ありましたら覗いて見てください。
歯の位置 歯肉ライン 骨レベル
健全な歯周組織とは、歯槽骨、歯肉、歯列に極端な段差がなく連続性を有している状態を指します。
拡大します。
健全な歯周組織は結合組織付着、上皮性付着、歯肉溝のそれぞれが約1ミリで構成されていると考えられています。
歯肉縁下カリエスや水平的な歯根破折により骨長から健全歯質までの距離が3ミリ以下となる場合、この状態のままで補綴物を装着すると補綴物マージンが生物学的幅径を侵襲することになり炎症のリスクを抱えます。
歯肉縁下カリエスや歯根破折の症例に対して生物学的幅径を確保するために行う方法になります。
実際のケースを覗いて見てください。